設立趣旨
NPO設立に向けてのご挨拶〜パーマカルチャーネットワーク九州 代表理事 松下修〜
このたび、NPOパーマカルチャーネットワーク九州を設立する運びとなりました。
これまで何度か思い立ったものの、まだ早すぎると思いつつ自重してきました。
振り返りますと、3年前に東京青山のパートナーシッププラザの地下の本屋さんで見つけたモスグリーンのパーマカルチャーデザインの本の立ち読みから、パーマカルチャーとの付き合いが始まりました。
ところで、前々から、人々は環境問題を語るけれど、暮らし方は一向に変わりません。
私は、暮らし方を変える事でこの深刻な環境問題を解決しうると考えるようになりました。
例えば、生物物理学者のジェームズ・ラブロックが、「地球はそれ自体が大きな生命体である。すべての生命、空気、水、土などが有機的につながって生きている。これをGAIA(ガイア)と呼ぶ」と言っています。このガイアは50億年の長い年月を経て育み創られてきました。
そのガイアを一瞬のうちに焼き燃やそうとしているのが我々人間です。足には飛行機や自動車を、手にはブルトーザーやユンボを、頭にはコンピューターを、お腹には石油をたらふく貯え、環境悪化は自分の生活と無関係と思っている市民一人一人の大量な消費生活が、その張本人であると思います。
当事者意識の薄い我々人間がこのガイアの生態を切り刻み、破壊を繰り返し起こしているのではないでしょうか。
このようなハイスピードな社会に対抗して、もっとゆっくりとした暮らし方を柔軟な姿勢で創造し、ガイアと共生する方法を見つける必要があります。
飛行機を使ったら木を植える。石油資源の代わりに自然エネルギーを使う。作物を作り、食べ物を自分でつくってみる。1日働いたら1日休む等、ガイアと共にスローライフを楽しむことです。
そして、自然の風の音を聞き、山の木や植物の息吹きを感じ、川のせせらぎの音を瞼にしながら、永続可能で現代的なライフスタイルを探し、柔軟なエコロジカルな社会を創造して行けたらと願います。
そして、そのデザイン体系を持つパーマカルチャーを学び実践する仲間たちとのネットワークを広げ、地域社会への貢献と永続可能な暮らしを創造するためにNPOの設立をいたします。
『パーマカルチャーネットワーク九州は、パーマカルチャーを学び実践する仲間たちとのネットワークを広げ、九州を拠点として、地域社会への貢献と、健康で豊かな永続可能の社会を創造し実践するためにNPOの設立をいたします』
パーマカルチャーとは「永続性」を意味するパーマネントと、「農業」を意味するアグリカルチャー、そして「文化」を意味するカルチャーの合成語であり、「自然のシステムを活かし、農の魅力や知恵を暮らしの中に取り入れ、環境と共生した暮らしを創造するデザイン体系」のことです。
このデザイン体系は、1970年代にオーストラリアのビルモリソンなどによって構築され世界に広がっていきました。近年、日本国内においてもパーマカルチャーを実践する農場やワークショップが各地で開かれるなど大きな広がりを見せはじめています。
さて今日、私たちの身の回りでは、ゴミ処理、ダイオキシン汚染、環境ホルモン、地球温暖化、森林破壊、オゾン層破壊、エネルギー、食糧、遺伝子組み換え食品の安全性、多岐に渡る深刻な環境悪化の問題が表面化しています。
これらの問題は、過去50億年という長い歴史の中で育み創られてきた地球に、私たち人間が飽くなき物質的な豊かさを求め続け、破壊を繰り返してきたほんのここ数十年の結果です。
そしてこれらの環境悪化の問題について、私たち多くの人間は、自分自身の暮らし方、自分自身の生き方こそ、この問題の根本原因であるということに気づいていません。
あるいは、気づいていても他人事のように無関心を装ったり、あきらめたり、開き直ったり、また目先の利益のことにとらわれて、なんら価値観の転換及び行動を起こそうとしていないのが現状ではないでしょうか。
私たちはこのような価値観を見直し、「エコロジカル(生態系によい)」で「サスティナブル(持続可能)な生き方を模索し、ハイスピードな社会に対抗して、もっとゆっくりとしたスローな暮らし方を通して、母なる地球と共生する必要があります。
そして、人と地域と自然がつながりあう農の魅力を活かした持続可能なライフスタイルを、現代社会と調和しながら実践していくことこそが、未来の地球そして未来の子供たちのために私たちが為すべきことだと思うのです。
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